論文掲載 Bio-Medical Materials and Engineering
大学院博士後期課程在学中の森川大貴さんの研究論文が,Bio-Medical Materials and Engineeringに採択されました.本論文は加藤教授指導のもと行った研究です.
これまで,動作の客観的評価には三次元動作解析装置が用いられてきましたが,測定環境の制約条件が多く,特に屋外での使用には適さず臨床現場での普及には至っていませんでした.近年,場所を選ばずに角度情報を直接取得できるモーションセンサー(以下,センサー)が開発され,新たな評価手段として注目されています.しかし,センサーから得られる角度の精度は運動速度の影響を受けることが指摘されています.
そこで本研究では,直流駆動モーターを用いて運動速度を低速から高速まで変化させ,センサーの信頼性と妥当性を検証しました.その結果,高速回転(608.3±12.2°/s)においても高い精度が得られ,センサーの絶対信頼性と相対信頼性は高く,さらに,時系列データの波形一致度も高いことが示されました.
論文名
Reliability and validity of estimated angles information assessed using inertial measurement unit-based motion sensors
DOI:10.3233/BME-240031