論文掲載 BMC Sports Science, Medicine and Rehabilitation
大学院博士後期課程在学中の森川大貴さんの研究論文が、BMC Sports Science, Medicine and Rehabilitationに採択されました。本論文は加藤教授指導のもと行った臨床研究です。
立位体幹屈曲伸展運動は、ADLにおいて頻繁に用いられる動作であり、その運動パターンの評価は理学療法を実施する上で重要です。近年、慣性式モーションセンサー(IMUセンサー)を用いた運動パターンの評価が容易にできるようになってきました。しかし、IMUセンサーで得られる推定角度情報の精度は、運動速度に影響される可能性が指摘されています。そこで今回は、健常高齢男性を対象に異なる運動速度(至適速度と最大速度)で立位体幹屈曲伸展運動を計測し、その妥当性を三次元動作解析装置と比較検討しました。その結果、各椎体部のIMUセンサーから得られる推定角度情報は、運動速度の影響は小さく高い妥当性を示し、臨床応用できる可能性が示唆されました。
論文名
Validity of the estimated angular information obtained using an inertial motion capture system during standing trunk forward and backward bending
Taiki Morikawa, Nariyuki Mura, Toshiaki Sato, Hiroshi Katoh
DOI: https://doi.org/10.1186/s13102-024-00942-1