論文掲載 Geriatrics
大学院博士後期課程在学中の嶋村剛史さんの研究論文が、Geriatricsに採択されました。本論文は加藤教授指導のもと行った臨床研究です。
これまで、動きの滑らかさや調和性などの動作の質に関して、加速度センサを用いて定量化する評価方法がいくつか報告されてきました。今回は、Harmonic Ratio (HR)、power spectrum entropy (PSE)が高齢健常者と退院準備期の大腿骨近位部骨折後患者において、起立・着座動作の評価指標としての有用性を検証することを目的としました。その結果、鉛直方向のHRと動作を2秒に規定した起立・着座動作のPSEにおいて有用性が示されました。この結果から、量的指標と質的指標を合わせて評価することでより適切な動作評価や介入の検討につながる可能性が示唆されました。
Smoothness Evaluation Indices during Sit-to-Stand-to-Sit Motions in Healthy Older Females and after Hip Fracture Using an Accelerometer: A Pilot Study
Takeshi Shimamura, Hitoshi Ishikawa, Hiromi Fujii, Hiroshi Katoh
DOI: https://doi.org/10.3390/geriatrics8050098