新型コロナワクチン接種・保健所応援等の支援状況
看護学科教員の保健所応援、第7波で再開しました!
今年の1月下旬から6月初旬の長期に渡り、コロナ第6波対応として、看護学科教員8名が県の村山保健所と山形市保健所の応援業務に携わりました。
応援業務の中で、オミクロン株流行による学校・幼稚園・保育所のクラスター発生や、家庭内感染の広がりを目の当たりにしました。一方で、積極的疫学調査の効率化や業務分担など、保健所の体制整備も経験しました。
応援業務は、感染者数が落ち着いてきたため、一旦、終了しましたが、それから1か月も経たないうちに第7波が到来です。村山保健所と山形市保健所から応援要請があり、7月9日から応援を再開しています。
高い!!コロナの波が来ています。報道されているように高熱が出ている方が多く、脱水症状がないかにも注意を払いながら電話をしています。
大学はまだ授業や実習が続いている時期ですが、大学業務と保健所応援を両立させ、県民の健康を守るために、引き続き頑張ってまいります。
応援教員:栗田敦子、今野浩之、佐藤志保、菅原京子、鈴木育子、鈴木龍生、槌谷由美子、村岡周平(五十音順)
第6波の中、看護学科教員が村山保健所、山形市保健所を応援しています!
全国の保健所はコロナ対応の第一線を担っていますが、これまでにない規模の第6波の到来により山形県内の保健所業務もひっ迫しています。このため、今回も1月21日以降、看護学科の教員8名が、県の村山保健所(山形市を除く村山地域を管轄)と山形市保健所(山形市を管轄)に連日応援に向かっています。本学ではコロナの影響で学外実習を学内に切り替えており、また、入試等で多忙な時期ではありますが、県民の健康に寄与する公立大学の使命として、保健所応援と大学業務を両立させています。
応業務では、感染者に対する積極的疫学調査を主に担当しています。具体的には、①感染者の基本情報・病状の確認、②他者への感染の可能性がある発症2日前から現在までの行動歴とともに、③推定される感染源・感染経路・感染のつながりや、クラスターを発見するための行動歴を電話により聞き取っています。初めてお話する方、しかも高熱など具合が悪く不安を抱える方にお尋ねしますので、看護職としての専門性が重要となります。
担当教員の生の声とこの記事を読んでいる皆様へのメッセージをお届けします。
問1 オミクロン株の流行で気づいたことは
「今までと比べ感染力が非常に高いことを痛感」、「家庭内感染や学校・事業所でのクラスターが多い」、「子どもたちの症状は軽めだが、大人は高熱が出たり喉の痛みを訴える方が多い」、「基礎疾患がある方や高齢者の場合は、軽症でない方もいる」、「早く治療薬が普及してほしい」
問2 保健所の様子は
「本学以外からもたくさん応援に駆け付けている。以前より業務のシステム化・スリム化が進んでいるが、保健所職員は連日、日をまたぐ時間まで勤務している状況」、「大変な現状ではあるが、チームワークで乗り切っている」、「適確に業務をこなしている保健師をはじめ職員の皆さんの姿に、応援せずにはいられない」
問3 応援者として心がけていることは
「保健所職員や他の応援者との情報共有や相談など、こまめに会話し、やり取りすることを意識している」、「(その時の電話でしか関われない方だから)対応事例に責任を持つこと、大切にすること」、「感染者や濃厚接触者の方々は不安や不満など様々な思いを抱えている様子なので、丁寧で寄り添った声掛けを心がけている」
「コロナは他人ごとではなく、本当にすぐ近くに迫っています。感染対策をしっかりしてお過ごしください!」、「疲れてきているのは分かる、先が見えない不安も分かる。でもみんなで乗り切る正念場だと思うことです」、「厳しい毎日ではありますが、一人ひとりの感染対策が大切です。ご協力をお願いいたします!」
応援教員:栗田敦子、小松良子、今野浩之、佐藤志保、菅原京子、鈴木育子、鈴木龍生、槌谷由美子(五十音順)
東北文教大学より職域接種への協力に対して感謝状の贈呈がありました!
本学教員による、東北文教大学の学生や教職員等を対象に実施された新型コロナワクチンの職域接種への協力に対して、令和3年10月18日、東北文教大学須賀一好学長から本学前田邦彦学長に感謝状の贈呈がありました。
本学では、今後も引き続き、大学の人的・知的資源を最大限活用し、地域貢献活動や大学連携活動の推進に取り組んでまいります。
新型コロナウイルス感染症対策支援で看護学科教員を保健所に派遣!
県立保健医療大学では、新型コロナウイルス感染症対応により業務負担が増大している保健所に看護学科教員を派遣し、支援を行っています。
これまで、昨年(令和2年)4月から本年(令和3年)5月までの間に、最上保健所、村山保健所及び山形市保健所に延べ100名の教員を派遣し、積極的疫学調査、濃厚接触者や自宅療養者の健康観察への対応等の支援を行ってきました。
8月に入って、全国的に感染の第5波に入り、過去最大の危機とも言われる中、本県においても急速に感染が拡大していることから、この度、村山保健所及び山形市保健所からの派遣要請を受け、教員の派遣を再開しております。
8月17日(火)には、本学前田学長、保健所支援業務に派遣されている教員及び関係者による「保健所支援に係る中間報告会」を開催し、支援体制や支援内容等の報告と、今後の対応に関する意見交換を行いました。
教員からは「業務の量・質ともに増大・高度化しており、派遣者に対する期待の高まりと責任の重大さを感じる」、「本県では、感染源をしっかりと追って的確に対応していることが爆発的な感染拡大の抑止に貢献していると考えており、支援が県民に役立っているという貢献感が、支援業務へのモチベーションにつながっている」等の報告がありました。
前田学長からは、大学業務の傍ら、時間外や休日返上で支援業務に従事してもらっていることへの労いとともに、民間の調査において、新型コロナウイルス感染症対策で最も活躍している機関として保健所をあげる割合が、山形県が全国一であったことの紹介があり、あらためて出席者全員で、今後も可能な限り保健所への支援を継続することを確認しました。
県内経済3団体のワクチン職域接種見送りに関する本学のスタンスについて
先般、県内経済3団体が実施を予定していた新型コロナウイルスワクチンの職域接種につきましては、未だ国からワクチンの配分が示されていないことから、やむなく見送り(申請は継続)となった旨、報道がなされたところです。
本学では、この職域接種に関し、重要な地域貢献活動と位置付け、夏季休暇期間中の大学施設の利用及び教員、学生による万全な支援体制を準備してきたところであり、接種が見送りになったことにつきましては、非常に残念な事態であると考えております。
一部のテレビ報道において、見送りの第一の理由として「本学の夏季休暇の関係から、本学の協力が得られなくなること。」が挙げられておりましたが、本学がこのような説明を申し上げた事実はなく、本学といたしましては、今後とも、ワクチンの配分が決まった際には、人的な支援や施設の提供について、可能な範囲で最大限協力する所存であります。
県民の皆様におかれましては、このような事情をご理解いただきますとともに、引き続き本学をご支援くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。
令和3年8月5日
山形県立保健医療大学学長 前田 邦彦
東北文教大学の新型コロナワクチン職域接種に本学教員が協力しました!!
東北文教大学の学生や教職員等を対象とした新型コロナワクチンの職域接種が7月10日(土)から同大学を会場に開始され、本学の医師や看護師免許を有する教員がワクチン接種業務に協力しました。
同大学の職域接種は、8月下旬まで行われる予定となっており、この間、延べ30人程度の教員が協力する予定となっております。
本学では、今後も地域貢献や大学連携の一環として、県民の皆様のワクチン接種の加速化に向け、大学の人的資源を活用し協力を行ってまいります。
(ワクチン接種に従事する本学教員)
山形県新型コロナワクチン接種事業へ本学の教員と学生が協力します!!
7月7日(水)、県庁で山形県新型コロナワクチン接種事業の実施について、協力機関が一堂に会して合同発表が行われ、この中で本学の前田学長が挨拶と決意表明を行いました。
この接種事業は、64歳以下の県民のワクチン接種を加速するために、山形県が主体となり、県医師会、山形大学医学部、県保健医療大学、県看護協会、県薬剤師会、県病院事業局のオール山形体制で、8月7日から県庁を会場に実施されるものです。(対象約6,000人)
前田学長の挨拶では、
・保健・医療系の県立大学として、地域に根ざした保健・医療のスペシャリストの育成を図っており、大学の専門性を活かしながら、様々な地域課題の解決や行政施策への協力を積極的に進めてきたこと。今後とも、「地域貢献」を大学運営の大きな柱のひとつに据え、取組みを強化していくこと。
・一日でも早く多くの県民がワクチンを接種し、日常を取り戻せるよう、学生も含めて大学の人的資源をフル活用し協力していくこと。
・将来、地域の保健・医療を担う優秀な学生をスタッフとして活用していだくことで、学生自身にとって医療現場を理解するよい機会になること。学生は実習を控えていることから既にワクチン接種を終えており、接種を受ける方々の安心の向上にもつながること。
などが述べられました。
そして、最後に代表者全員で成功に向け固い決意!が示されました。
ワクチン接種への本学の協力(地域貢献)について新聞に掲載!!
6月2日の山形新聞に以下の記事が掲載されましたのでお知らせいたします。
県立保健医療大、教員ら派遣 県内市町村の接種支援方針
新型コロナウイルスのワクチン接種を円滑に進めるため、県立保健医療大(山形市)は教員らを県内の市町村に派遣し、打ち手や問診などで接種業務を支援する方針であることが1日、分かった。県を通じて市町村からの要請に基づき派遣する方向で、今月以降に高齢者接種を含めて応じる見通し。夏休み期間中は大学を一般向けの集団接種会場として活用する方針で、接種の進捗(しんちょく)率向上を後押しする。
同大では有資格者として医師6人、看護師29人がいる。自治体が設定した集団接種会場で、医師は問診と打ち手、看護師は打ち手や医師のサポートなどの役割を担う。県からの要請に応じた派遣となる見通しで、通常の授業などに支障が出ないよう日程や人員数を調整する。
今月上旬に筋肉注射の手技や副反応に関する研修を学内で行い、市町村からのニーズに備える。また、支援を希望する学生には会場での受け付けや誘導などでサポートを募るという。
さらに、一般向けの接種を中心に大学施設を集団接種会場として活用する。8月上旬から9月下旬にかけて夏休みに入るため、この期間や授業がない土日を有効に使うことで接種の加速化につなげる。同大の教員らが接種業務に携わり、体育館や玄関ホールでの実施を想定している。
同大は看護師、保健師、助産師、理学療法士、作業療法士の養成機関。前田邦彦学長は山形新聞の取材に「地域の保健医療を支える高等教育機関として積極的に地域に貢献したいと考え、県民の接種を加速する独自の支援策を検討してきた。教職員や学生の教育、研究活動にもつなげていきたい」としている。
「山形新聞2021年6月2日」
※山形新聞社より掲載許可済